なぜ私たちは企業向けの研修・コンサルティング事業に取り組むのか

子どもたちはやがて社会へ出ていく

株式会社ILLUMINATE代表の西村猛です。

私はこれまで34年間、理学療法士として医療現場での臨床に携わるとともに、特性がある子どもたちの発達支援や学習支援に取り組んできました。

その中には、今ではすっかり大人になり、社会の中で働いている人も少なくありません。


彼らを想う時、こう考えます。

あの時出会った子どもたちは、今どんな職場で働いているのだろう。

自分の得意なことを活かせているだろうか。

自分らしく働けているだろうか。

発達支援が教えてくれた「環境を整える」という視点

発達支援の世界では、「環境を整える」という考え方があります。


例えば、落ち着いて座ることが苦手な子どもがいたとします。

その時、私たちはまず「この子を変えよう」とは考えません。

・椅子は合っているだろうか。
・周囲の刺激は多すぎないだろうか。
・活動時間は長すぎないだろうか。
・指示は理解しやすいだろうか。

そんなふうに環境を見直します。

すると、それまで難しかったことが自然とできるようになることがあります。


私はこの光景を32年間、何度も見てきました。

だからこそ確信しています。

人を変えようとするよりも、環境を整える方がうまくいくことがある。

そして、この考え方は職場でも同じだと思うのです。

職場で起きていることも本質は同じ

最近、企業の経営者や管理職の方々とお話しする機会が増えました。

そこで感じたのは、職場でも同じような悩みが繰り返されているということです。

・何度言ってもミスが減らない。
・報連相がうまくいかない。
・優先順位をつけることが苦手。
・指示が伝わらない。

その時、多くの組織は本人を変えようとします。

しかし、私はまず環境に目を向けたいと思っています。

・仕事の伝え方はどうだろうか。
・確認の仕組みは機能しているだろうか。
・本人の強みが活きる役割になっているだろうか。

発達支援の現場で培ってきた環境調整の考え方は、企業においても重要な方向づけになるといえます。

三方良しの考え方

私たちが企業向けの研修やコンサルティングに取り組む理由は、「三方よし」の考え方にあります。


まず一つ目は、企業にとっての価値です。

発達特性のある社員の中には、高い集中力を持つ人、独自の視点を持つ人、一つのことを深く掘り下げられる人がいます。

しかし環境とのミスマッチによって、その力が十分に活かされていないことがあります。

私たちは企業に配慮をお願いしたいのではありません。

埋もれている力を見つけ、組織の力へと変えていくお手伝いがしたいと考えています。


二つ目は、ご本人にとっての価値です。

私たちが大切にしてきたのは、「できないことをできるようにすること」だけではありません。

その人が持っている力を発揮できる環境をつくることです。

職場でも同じです。

本人を無理に変え続けるのではなく、強みが活きる環境を整える。

そうすることで、自分らしく働くことができ、働きがいや自己肯定感にもつながっていきます。


三つ目は、社会にとっての価値です。

企業が人材を活かせるようになる。

本人が自分らしく働けるようになる。

その積み重ねは、多様な特性を持つ人が当たり前に活躍できる社会につながります。

私は、それこそがニューロダイバーシティの実現だと考えています。

人を変えるのではなく、環境を整える

企業よし。

社員よし。

社会よし。

私は、この三方よしの実現こそが、これからの時代に必要な形だと考えています。


人を変えるのではなく、環境を整える。

一人ひとりが持つ力を発揮できる社会をつくる。

そのために私たちは、企業という環境そのものへの支援にも取り組んでいきたいと考えています。