YouTubeというと、一般的には「エンタメ系」だと思われがちですが、実は療育事業所をはじめとする障害福祉サービス事業所においても、自社ブランディングや利用者獲得において、YouTubeは非常に効果的なSNSであるといえます。
たしかにYouTubeはエンタメ系の要素が強く、圧倒的な再生回数を得るには、エンタメ系一択であることは間違いないと思います。
しかし、YouTube視聴者の中には、YouTubeを「情報検索の場」として捉えている方も一定数おり、いわゆる「学べる動画」に対するニーズもあります。
弊所は数年前よりYouTubeでの情報発信を行っていますが、YouTubeはこの「エンタメ系」と「学び系」の二極化が加速しているという実感があります。
また、弊社が運営する療育事業所に利用のためのご見学希望をいただく際、「YouTubeを見て見学してみたいと思った」という方や「いつもYouTubeを見ていたが、偶然自宅近隣に事業所があることが分かり、見学してみたいと思った」という方もおられます。
弊所の独自調査では、弊所にご見学に来られる保護者様のうち、9割程度の保護者様が弊所で発信しているYouTube動画をチェックしておられるという結果が出ています。
事業所がどんどん増えている現在、利用者をどのように確保していくのかということは、事業所オーナー様や管理者様にとって、大きな課題の一つと言えるでしょう。
療育理念を構築することも大切なことですが、課題は「その理念をどのような手段で見込み利用者に伝えていくか」という部分です。
おそらく多くの事業所様が、自社ホームページやフェイスブックページなどに理念を記載し、利用者に訴求されていると思います。
それ自体は大切なことだと思いますが、ホームページは基本的に「待ち」の姿勢になります。
ブログ等で、積極的に発信している場合は「攻め」の姿勢になりますが、理念を記載してそのまま掲載しているだけでは、待ちの姿勢となってしまうため、見学依頼のアクションを起こすかどうかは、ホームページを訪問した保護者の方に委ねられることになります。
ここで大切になるのは、御社理念を広め、御社事業に関心を持ってもらうためのアクションとして、「情報発信」を行う必要がある、ということです。
理念を記載して終わりではなく、常に発信し続けるという姿勢になります。
ホームページには、「動いていないホームページ」と「動いているホームページ」があります。
動いていないとは、情報が更新されない状態のことを指し、動いているとは、常に情報が刷新されている状態のことを指します。
動いているホームページを構築するために、日々ブログを更新するというのはとても良い手段だと思います。
ですが、ブログ以上に訴求力が高く、保護者の方の印象に残りやすいのが、動画です。
なぜなら、動画はブログに比べて「読み込む」必要度が低く、ブログよりも「圧倒的に伝えられる情報量が多い」からです。
それを踏まえた上で、療育事業所さんがYouTube動画で発信をはじめるメリット(おすすめする理由)は以下の3点になります。
- 伝えたいことが、文字よりも沢山伝わる
- 「見たことがある人」は利用見込者の心の敷居を下げる
- 障害福祉サービス業界では、まだまだブルーオーシャンで勝機あり!
①伝えたいことが、文字よりも沢山伝わる
一般的に、「動画は文字の5000倍の情報量がある」と言われています。
つまり、「伝えたいことが、より多く伝わる(伝えることができる)」のが動画ということになります。
現代人は忙しい人が多いです。
また、情報過多とも言える時代ですが、療育や療育事業所に関する情報もどんどん排出され、選択肢が多くなっています。
そんな忙しい中で、自社メディアにどれだけの時間を割いていただけるか、そしてその時間でどれだけの情報を伝えられるか、ということが勝負です。
同じ5分を費やしてもらうなら、文字よりも動画です。ブログ記事よりも、YouTube動画の方が、圧倒的にたくさんの情報を届けることができるのです。
②「見たことがある人」は利用見込者の心の敷居を下げる
弊所のご見学にご来所された保護者の方が開口一番仰る言葉があります。
それは「いつも見ています!」です。
私たちにとっては、はじめましての方ですが、いつも動画を見てくださっていた保護者の方にしてみれば、私たち事業所スタッフは「いつも見ている人」「見たことがある人」です。
これは、利用を考えている方の心の敷居を下げることにおいて、大きなメリットがあります。
心の敷居が下がるということは、心の中(本当の思いや悩み)をお話していただけることにもつながります。
保護者の方の本心が聞けるということは、スタッフの皆様が利用者の心理を理解しやすくなり、また良好な関係性を構築しやすくなります。
この状況になると、見学後すぐに利用希望(契約)につながります。
もしくは、ご見学に来られている時点で、すでに「利用を決めて来ておられる」という方も多くおられます。
「見たことがある人がいる事業所」は、圧倒的なアドバンテージになるのです。
③障害福祉サービス業界では、まだまだブルーオーシャンで勝機あり!
ご近隣の事業所さんを見渡して見たとき、YouTubeなどの動画で情報を発信している事業所さんは、どのくらいあるでしょうか。
あったとしても、とても少ないはずです。
つまり、動画での発信はブルーオーシャンです。
確かに動画を作成することは、時間がかかりますし、編集やYouTubeへのアップロードなどにおいても、ひと手間かかります。
だからこそ、ブルーオーシャンなのです。
動画での発信を行っている療育事業所様が少ないからこそ、先行者利益が生まれます。
この業界の動画は、エンタメ系のように「一気に人気があがる(バズる)」ことはないと思います。
それでも、コツコツと動画を継続して上げていくことで、着実に人気を得ていくことができます。
また、一旦公開した動画は、コンテンツとして残り続けますので、動画の数が多くなればなるほど、多くの方に動画が見られ、それにより半自動で利用者を集め続けられることにつながります。
なお、発信する情報は、すべて専門的な内容にする必要はありません。
要は事業所の中が見えることが大事なため、スタッフ様インタビューやオーナー様が運営理念を熱く語る動画なども利用促進につながると言えます。
誰もやっていないからこそ、やってみる価値があります。
もちろん、結果がすぐに出なくても、コツコツと続ける必要があります。
そのコツコツとした継続が、やがて時間を経て、大きな差になっていきます。
ブルーオーシャンだからこそ、その努力が報われるとも言えます。
いかがだったでしょうか。福祉サービス事業所さんが、YouTubeでの発信を行うメリットについて、伝わりましたでしょうか。
最近は、スマホ一つでも動画を撮影し、編集を行うことができます。
これを期に、御社も動画による情報発信を行うことでブランディングを行い、半自動で利用者を獲得できる仕組み作りを行ってみてはいかがでしょうか。
なお、弊社では、YouTubeチャンネルの開設や運営などに関するサポート事業を行っております。
どのような動画を撮ればいいのか分からない、YouTubeチャンネルの開設や運営の仕方が分からない、といったお悩みがありましたら、まずはオーナー様向け単発相談(60分)をご利用ください。