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セラピストじゃないと、発達は促せない?カスタマイズされた遊びこそ、最強の発達促進。保育とセラピーは車の両輪

株式会社ILLUMINATE代表の西村です。


療育事業で働く支援者(直接支援の方)は、2グループに分かれます。

ひとつは、保育士さん・児童指導員さんを主とする保育チーム

もうひとつは、言語聴覚士・作業療法士・理学療法士・心理士さんのセラピストチーム

この2つのグループ分けにおいて、保育士さん、児童指導員さんチームからよく聞く言葉があります。

それは、「私たち保育士(児童指導員)は、専門職ではないので、遊び担当」という言葉。


言いたいことは分かります。


遊んでいるだけでは発達を引き出すことができない(と思っている)、ということだと思います。


換言すると、「言葉や体の発達を引き出すのは、医療のプロである言語聴覚士さんや作業療法士さん」(だと思っている)ということになると思います。

ある意味あたっていますが、ある意味外れています。


どういうことかと言うと、子どもはセラピーによって発達するのではない、ということです。


例えば、幼稚園や保育園に通うお子さんが、セラピーを受けているでしょうか?

園に言語聴覚士さんがいなくても、言葉を学んでいきますよね。

理学療法士さんがいなくても、運動発達は推進されていきますよね。

発達特性があるお子さんも全く同じなのです。

つまり、どんな子どもでも、遊びの中で言葉や体、心、そして社会性を伸ばしていくのです。


ただ、特性のあるお子さんは、皆と同じ遊びができないこともあります。また、こだわりが強かったり、敏感であったりして、その子に合った関わり方をしてあげないといけないことが多々あります。

だから、「その子の特性を見極め、どのような遊びをカスタマイズしていくか」といったひと手間をかけてあげることが大切になるのです。

その評価において、医学的視点で評価するのがセラピストということになります。

そして遊びや社会性の観点から評価するのが、保育士さんや児童指導員さんになります。


つまり、保育士さんや児童指導員さんと、セラピストは車の両輪なのです。

そして、どちらもがそれぞれの視点に立って、お子さんを「評価」することが大切になります。

もっと端的に言うと、保育士さん・児童指導員さんとセラピストは、対立関係ではなく、協力関係なのです。


ちなみに弊社では、「車の両輪だからこそ、お互いの得意をリスペクトした上で、その子にとって最上級の遊びを提供する」ことを大切にしています。

セラピストも、単にセラピーを実施するのではなく、遊びの中にセラピストの視点を入れていくことを意識してもらっています。


このように考えると、それぞれの職種が「それぞれの得意領域をより磨き上げ、他の職種に惜しみなく提供する」ことができれば、最強のチームになります。


発達支援ゆずでは、チームワークを何より大切にしていますが、それは決して事業所にとって都合が良いという話ではなく、そのチームワークの良さが「保護者の方とお子さんに還元される」ことにつながるからに他なりません。


皆の得意を持ち寄って考えた「その子に合わせた考えられた遊び」の提供こそが、最強の療育実践であるのです。

弊社事業所について「どんな療育実践をしているのだろう?」とご関心をお持ちになった方は、弊社が運営する「発達支援ゆず」(兵庫県神戸市・西宮市)の公式サイトにお越しください。