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【療育事業所のWEB戦略】SNS運用で大切なのは、フォロワー数ではなく、エンゲージメント率

療育事業所のSNS戦略は、もはや必須事項

「事業所を設立して、チラシ広告をしておけば放っていても利用者は集まる」。

SNSやネットが発達し、利用者(保護者)が療育に求める質が高くなっている現在、このような手法は過去の時代の戦略となりつつあります。

特に、差別化が図りにくい放課後等デイサービスにおいては、異業種からの参入も行いやすいため、大手企業によるミート戦略(広範囲なチラシ広告・CM・看板など)が見られます。

個人のオーナー様が、これらに対抗するためには、「コンパクトな事業所だからこそできる戦略」を行っていくことになります。

特に「ランチェスターの弱者の戦略」は、小さな事業所が生き残る(あるいは小さくても強い会社になる)ために、効果的な戦略です。

弊所は、2018年に設立した療育業界では後発の事業所ですが、ランチェスターの弱者の戦略を実施してきました。

ホームページ戦略とSNS戦略に重点を置き、保護者向け・療育事業所向けの発信を行ってきたことで、弊所見学申込者の97%が、YouTubeやホームページ(ブログ含む)を参照した上で申込みをされているという結果になっています(こども園や療育センターからの紹介を除く)。

また、弊所求人への応募者が、2022年度は対前年比200〜220%の伸び率(職種によって差あり)となっていますが、弊所求人専用オリジナルサイトからのご応募者が93%以上(2021年度は58%)にのぼるなど、採用においてもホームページ・SNSの参照率が高くなっています。

これらのことから、「ホームページ・SNS戦略は、見学希望・求人応募のどちらにおいても有益である」ことは言えると思いますが、一点、このSNS戦略において考えておくべきポイントがあります。


それは、SNSの「フォロワー数」はあまり重要ではない、ということです。

SNS戦略で重要になるエンゲージメント率

むしろそれ以上に重要なのは、「エンゲージメント率」です。

エンゲージメント率とは、「記事や投稿に対してのアクションの割合」のことを指します。


例えば、Twitterで「活動報告をブログに投稿しました!」というリンクをツイートしたとします。

それが、100人に見られた時、そのブログ記事へのリンクをタップし、ブログ記事を読むことにつながると「エンゲージがあった」ということになります。

また、その割合をエンゲージメント率と言います。

100人がツイートを見たけれど、誰もブログ記事に来てもらえなかった場合は、エンゲージメント率はゼロです。

100人全員が、ブログを読みに来てくれたら、エンゲージメント率は100%です。

エンゲージメント率の目標値

一般的にTwitterなら5%程度、Instagramなら1%程度が一つの目標になると言われています。


このように、エンゲージメント率は、発信に対してどのくらいのアクションを得られたかを数値化したもので、これがフォロワー数などよりも、より重要な数値ということになります。

例えばTwitterでいうと、フォロワー数が1,000人・エンゲージメント率が0.5%(全く関心を持たれていない数値)と、フォロワー数100人・エンゲージメント率が5%では、同じ結果となります。

つまり、フォロワー数よりも、エンゲージメント率を上げていくほうが、非常に効果的な戦略になるということが言えます。

エンゲージメント率を高めるために、必要なこと

では、どうすればエンゲージメント率を上げることができるでしょうか。

それは、フォロワーを獲得する段階で、自社に関心を持ってくれそうな方(一般的にいうペルソナ)にアプローチしておく、ということです。

ペルソナとは、貴所が考える「こういう人にこそ、利用してほしい!と思う人」のことです。


端的に言うと、貴所がターゲットとする人、です。

もっと分かりやすく言うと、貴所の「○○さんのような人(利用者)」です。

ペルソナ設定は、SNS戦略においてのみならず、事業所運営において必ずやっておくべき事項で、「誰でもいいので、沢山の方に利用してほしい」という方針とは真逆の方針です。

「○○のような方には、ぜひ利用してほしいけれど、△△のような方には、利用してほしくない」という、事業所としての方針を加味した上での、対象者の絞り込みです。


このペルソナの絞り込みができれば、あとは貴所が実施しているSNSを使って(ペルソナに向けた)発信を行っていくことで、エンゲージメント率を上げていくことが行いやすくなります。

もちろん、発信内容もできる限り有益な情報であること、貴所の魅力が感じるオリジナルコンテンツであることは言うまでもありません。


こういった対象者とテーマを絞った発信をSNSで行うことで、お問い合わせや見学申込につなげていくことができます。

SNS種別の選択は重要です


ただし、SNSの種類によっては、見学申込や利用につながりにくいものもありますので、どのSNSを活用していくのかを検討することも重要です。それについては下記の記事がご参考になると思います。


まとめ

SNS運用を考えておられる事業所様、SNSの活用が上手く行えていないと感じておられる事業所様は、一度エンゲージメント率の視点に立って、ターゲットや発信内容を再構築してみてはいかがでしょうか。


ホームページやSNSでの発信に悩まれたら

弊所では、「SNSを利用につなげていきたい」「SNSがうまく活用できていない」といった療育事業所様に対してのコンサルティングサービスを行っています。ご関心がある事業所オーナー様はお問い合わせください。